被曝(ひばく)について

放射線を全身に受けることを全身被曝(ひばく)といい、体の一部に受けることを局部被曝といいます。
被曝とは、人体が放射線にさらされることをいいます。被曝したときの放射線の量は線量で表します。線量の単位はシーベルト(Sv)。ただし、短時間の高線量被曝に対しては生物学的ガンマ線相当線量(単位グレイ・イクイバレント、GyEq.)が用いられる場合もあります。
人体についての被曝は、外部被曝内部被曝に大きく分類することができます。外部被曝とは、放射線源が体外にあって人体表面から直接に放射線を浴びることで被曝することです。内部被曝とは、経口摂取した放射性物質などで人体内部から被曝することを指します。
また、天然に存在する放射線源(自然放射線)からも人体は被曝しており、この観点からは特に自然被曝と呼ばれ、放射線医学などの医療・治療における被曝を医療被曝といいます。
局部被曝は被曝した組織だけに影響がおこりますが、全身被曝では、放射線に対して感受性の高い組織に起こる影響が問題になってきます。多量のX線やガンマ線を一時に浴びた場合でも200ミリシーベルト以下では、臨床症状は確認されません。
放射線は一度に大量にあびると人体に影響が出てきます。これまでの調査研究から数百ミリシーベルト以上を受けた場合に影響が出ることがわかっています。しかし100ミリシーベルト以下では、影響は確認されていません。もちろん自然界の程度であれば全く心配はありません。

参考文献
松野元『原子力防災―原子力リスクすべてと正しく向き合うために』(創英社/三省堂書店、2007)

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